世田谷の高放射線物質掘り出し―農業研究所の農薬か?

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   またも東京世田谷区にホットスポットが出現した。高濃度の放射線が検出されたのは世田谷区八幡山のスーパー周辺の2地点。所太郎リポーターによると、「歩道すぐ横の場所からは最大毎時170マイクロシーベルトが、さらにスーパーの駐車場からは最大毎時110マイクロシーベルトの放射線量が検出されたとのことです」という。

敷地は40年前まで農業学専門の協同組合短大

   高数値が検出された2ポイントの周辺は平常値と大差なく、世田谷区の職員が放射線障害の恐れがないことを説明したチラシを住宅約30軒に配った。首都大学東京の福士政弘教授は「地中に放射性物質のユウロピウム125が埋まっている可能性が高い」と話す。

   司会の羽鳥慎一は「このスーパーが開店したのは1999年で、それ以前は農業学専門の協同組合短大が73年まで授業を行い、近隣には別に農業研究所がありました」と伝え、農薬が何らかの形で地中に捨てられ、高放射線量の原因になった可能性を指摘した。

掘り返すと10倍の線量になる恐れ

   首都大学東京の大谷浩樹准教授は、人体への影響について「毎日1回その場所の近くを通っていたとしても、年間換算で1ミリシーベルトにも達しません。今すぐどうこうという影響はないと思います」と解説した。

   コメンテーターの青木理(ジャーナリスト)は「31日午後に現場を掘り返して、何が埋まっているのかを調べるということだが、掘り返したとき線量が増える可能性はないのですか」と聞く。

   大谷「たとえば、厚さ5センチのコンクリートやアスファルトの下に埋められているとしたら、地表に放出されていた線量は実際の10分の1になります。ですから、掘り返せば検出された線量の10倍。1700マイクロシーベルトになる可能性はあります」

   青木「毎時170マイクロシーベルトは福島第1原発周辺から測定された数値の2倍以上。それだけでも心配なのに、10倍にもなって大丈夫か」

   東京都内には旧日本軍や工場跡地、大学などの研究施設跡に、捨てるのに困った放射性物質が埋まっているところが少なくないということなのだろう。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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