世田谷の高放射線物質掘り出し―農業研究所の農薬か?

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掘り返すと10倍の線量になる恐れ

   首都大学東京の大谷浩樹准教授は、人体への影響について「毎日1回その場所の近くを通っていたとしても、年間換算で1ミリシーベルトにも達しません。今すぐどうこうという影響はないと思います」と解説した。

   コメンテーターの青木理(ジャーナリスト)は「31日午後に現場を掘り返して、何が埋まっているのかを調べるということだが、掘り返したとき線量が増える可能性はないのですか」と聞く。

   大谷「たとえば、厚さ5センチのコンクリートやアスファルトの下に埋められているとしたら、地表に放出されていた線量は実際の10分の1になります。ですから、掘り返せば検出された線量の10倍。1700マイクロシーベルトになる可能性はあります」

   青木「毎時170マイクロシーベルトは福島第1原発周辺から測定された数値の2倍以上。それだけでも心配なのに、10倍にもなって大丈夫か」

   東京都内には旧日本軍や工場跡地、大学などの研究施設跡に、捨てるのに困った放射性物質が埋まっているところが少なくないということなのだろう。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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