大王製紙ギャンブル会長「高校生時代は休み時間に麻雀」

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   カジノで大金を使う上客を、カジノ側はクジラと呼ぶそうだ。大王製紙創業家の井川意高前会長による巨額借り入れ問題で、会社側は先週末に特別調査委員会による調査結果を公表した。

「製紙さま」と呼ばれて乳母日傘

   原元美紀リポーターが前会長が小学生まで過ごした四国・愛媛にある井川邸周辺を取材した。「井川邸の端から端までの距離は、走って1分近くもかかりました。もの凄い大豪邸です」と息を切らせながらレポート。地元では井川家は「製紙さま」と呼ばれていた。

   前会長は筑波大学付属駒場で中学・高校時代を過ごしたが、同級生は「休み時間にクラスメートを集めて麻雀をよくやっていた」と話す。

「黒いものも白になる」社内ワンマン経営

   大王製紙社内で井川前会長の専横は目に余ったらしい。元社員は「会長のひと言で黒いものも白になる」と話しているという。司会の羽鳥慎一は「報告書でも、グループ全体の経営権や人事権を実質的に握る前会長と父親の高雄氏は特別な存在で、役員や社員らは指示に反対できない状況におかれていたようです」と伝える。

   コメンテーターの青木理(ジャーナリスト)「東大法学部出身の優秀な人物らしいが、大学を卒業してすぐに父親の会社に入ったのが躓きの始まりだったのではないか。1度外に出て、それから戻るということをしていたら違った人生を歩めたのに」

   石原良純(タレント)は「社員が3000人もいる一部上場の大企業。社会的な存在なのに、前会長は会社は自分のものだと勘違いしたのだろう」と話す。

   原元「前会長の借入額は総額で107億円。このうち半分近くは返済していますが、まだ60億円近くが残っていて、本当に返済できるのかと危惧されています」

   前会長がギャンブルで失った金は、従業員の給料や株主の配当になった金だ。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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