隠れた高放射線源の「発掘」が相次いでいる。以前、民家の床下からラジウムが見つかった世田谷区で、今度は八幡山にあるスーパー周辺のアスファルト地表から、最大170マイクロシーベルト/時を計測した。いったい、これはどこから来た放射能なのか。福島原発か、それとも?
放射能当てて農作物の品種改良
番組によれば、農業系の短期大学「協同組合短期大学」があり、現地の石碑には、1950-73年に存在した旨が書かれているという。
日本大学歯学部の野口邦和専任講師はVTR中のコメントで、「放射線を照射して遺伝子を傷つけ、(農作物の)品種を改良する『放射線育種』の研究が行われていた」可能性を指摘した。
このコメントは、「放射線育種」についての一般論にとどまったが、もしそうした研究が実際に行われていた場合には、研究に使用された放射線源などが、なんらかの事情で放置された疑いに発展するのであろう。
空き地になってから「不法投棄がものすごくあった」
一方、短大が取り壊されたあとはしばらく空地で、住民の話では「不法投棄がものすごくあった」ため、外部からの投棄説も有力なようだ。ちなみに「放射線を出す農薬」が原因と見る住民は出てこなかった。
コメンテイターの勝谷誠彦は「協同組合短期大学というのが、遺伝子による品種改良をするために、(放射線を)使ってたかもしれない」と言う。
「昔は(放射線による改良を)しょっちゅうやっていた。ボクが子供の頃の図鑑には、それがあたかも英雄的行為のように書かれていた。そんなの、みんな気にしてなかった」そうである。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト