東京・世田谷でなぜ高放射線次々…。今回は「ラジウムかユーロピウム152」

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   世田谷のスーパーの敷地内で高い放射線量が測定された現場をきのう30日(2011年10月)、井上貴博が取材した。世田谷では12日にも民家の床下からラジウムが見つかっているが、今回はアスファルトの下などかなり広範囲にわたるという。いったい何が埋まっているのか。スーパーの周囲は住宅街。向いには中学校がある。「いつも買い物に来るのに」と住民もびっくりだ。

かつてはテレビのブラウン管や農業の研究用に使用

   井上は首都大学東京の福士政広教授に同行してもらい線量を測った。スーパーの入り口付近で110マイクロシーベルト(μSv/h)、 隣接した歩道上では170μSv/hとかなり高い。福士教授は「ラジウムかユーロピウム152か、その辺の核種」と言う。放射線はかなりの範囲に及び、歩道沿いでは地表より離れたところの方が高かったりで、「柵の中かもしれない」ともいう。

   スーパーの敷地は38年前まで農業関係の短大だった。そこで何らかの放射性物質を使っていたのか。しかし卒業生は「カリキュラムにそんなものはなかった」という。

   司会のみのもんた「ユーロピウムってなんですか」

   福士「昔、テレビのブラウン管や農業の研究用に使っていました」

   今回の線量は福島原発の警戒区域の高いところより10倍以上も高い。だから、天然のものではなく濃縮されたもので、それを埋めたというの が福士教授の見立てだ。

   みの「埋めた人はわかってたということかな」

   福士「そうですね」

健康への影響は?「前を通過する程度なら大丈夫」

   みの「健康には影響あるんでしょうか」

   福士「通過するだけならそれほどの線量にならないので…」

   八塩圭子(学習院大学特別客員教授)「スーパーが気の毒ですよね。原発由来でないものがこんなにあるというのは驚き。福島事故がなければ誰も気がつかなかった」

   みの「前回は、床下にあったというんだから」

   その前回の例では、その家に何十年もラジウムと長年一緒に住んでいた人がいたのだが、だれも気にしていない。放射能を浴びた生き証人だろうに。福島でないとわかったとたんに、メディアも知らん顔だ。やっぱり他人事なのか。スーパーのアスファルト掘り返しは31日午後に行われる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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