賞金総額1000万円をかけて昨日、アスリートが戦った。といっても、スポーツで、ではなく、活動資金を獲得するために、審査員の前でPR合戦を繰り広げたのである。
結果、7人が賞金を獲得したが、そのなかで賞金300万円でトップに立ったのは、トランポリン選手の伊藤正樹。2011年W杯で優勝したり、全日本選手権で3連覇の実力者で、ロンドン五輪のメダルが期待されているという。
ロンドン五輪「メダル期待」なのに無名?
「テリーさん、加藤さん、ご存知でしたか?」。森圭介アナが聞く。
「え、なんか有名ですよね」。五輪のメダル予想などもこなすスポーツ通のテリー伊藤は、不意を突かれたように、口ごもる気味に答えた。
司会の加藤浩次は「ボク、あまり知らないです。ごめんなさい」。
トランポリンという競技がマイナーなせいか、有力選手であっても、伊藤の選手環境は厳しいのだという。トランポリンのほかに学生業もあり、金銭面も大変。しかも国際大会に出場する経費は半額、自分で負担している。
賞金で、100万円する自分専用のトランポリンを買う予定だという。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト