千葉県柏市でも高放射線量が発生。市が所有する空き土地で、地中30cmで57.5マイクロシーベルト/時を計測したのだった。なお番組では伝えていなかったが、地表付近では約20マイクロシーベルト/時だったという。
原発から飛散した放射性物質は、地中よりは地表に多くたまる傾向があるため、当初は原発とは無関係との見方もあったが、検出されたセシウムなどの組成から、福島原発由来の放射能と考えざるをえない状況のようである。
この件は番組のトップニュースとなった。この1週間ほどは、ほとんど一日置きに「放射能の恐怖」がスッキリ!!のトップを飾ってるような印象すらある。
「ごく局地的な現象で住んでる人いない」(東京大学院教授)
それにしても今回の柏市の数値は、これまでのホット・マイクロスポットとは文字通り桁が違う。
暗い、深刻な顔で出てきた司会の加藤浩次もすぐにその点に触れる。「いままで3マイクロシーベルト/時で高いって――」と言えば、テリー伊藤がすぐ引き継いで、「それで大騒ぎしてたわけでしょ」と他人事のように言う。
もっとも、これも、放射能をただしく怖がれる専門家に言わせれば、怖がるべきではない現象のひとつのようである。
番組に出演した原子力にくわしい寺井隆幸・東京大学院教授によれば、この高い放射能レベルは、ごく局地的な現象であり、近くに住んでる人もいないから、放射能力×被ばく時間で考えれば、「実際には、まったく周りの方には影響がない」とのことであった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト