「マナーがあまりに悪くなると、歩きタバコ禁止条例みたいになる可能性がありますよ」
笠井信輔アナが、巷にまん延するスマートフォンの「ながら歩き」の危険性を警告する。
見る位置下がって狭くなる視野
今年7月(2011年)には携帯電話の販売台数のうちスマホが5割に達し、普通の携帯からスマホへの切り替えが急速に進んでいる。ところがが、都内でこのスマホを利用している100人に聞いたところ、「危険を感じたことがある」と答えた人が74人もいたというのだ。
普通の携帯とスマホでどこが違うのか。首都大学東京の協力で「ながら歩き」の若者が開閉する扉を通過する実験を行ったところ、普通の携帯も危ないがスマホはより危険度が高いことが分かった。
普通の携帯は扉が閉まる少し前で反応するが、スマホは反応が遅く、扉に接触したりぶつかる度合いが多かったのだ。原因は「スマホは重いので持つ位置が下がって、視野が狭くなり反応が遅れる」のだそうだ。
「携帯より表示が遅い」のでぶつかること多い
コメンテーターの夏野剛(慶大大学院特別招聘教授)もこう話す。
「iPadで『ながら歩き』していると必ずぶつかりますね。スマホもPCのホームページがそのまま出るので携帯より表示が遅い」
司会の小倉智昭「そんなに必要な情報をいつも探しているの?」
夏野によると、その場で対応しないと「忘れてしまう」のだという。
危険もさることながら、この「ながら歩き」は駅のホーム、歩道、家族に夕飯の相談をしているのか、スーパーマーケットの狭い通路でも急に立ち止まったりと、はなはだ邪魔な存在であることは間違いない。