栃木県日光で、今年は紅葉に異変が起きている。原元美紀リポーターが奥日光にある小田代ヶ原から生中継で伝えた。「ここ小田代ヶ原に突然湖が出現し、遊歩道の一部が閉鎖される事態になっています」
華厳の滝の水量も40倍
小田代ヶ原は国際条約のラムサール条約に登録され、保護されている湿地で、広さは戦場ガ原の約4分の1。ミズナラやニッコウアザミなどで有名だ。湖が出現したの謎を日光自然博物館の須藤涼子解説委員が解説した。
「台風12号の影響で湿地に水がたまり、地下に吸い込まれていかないので湖のような溜まり水となってしまいました」
司会の羽鳥慎一「あれだけの大きな水溜まりができるとは…。どのぐらいの雨が降ったのか」
原元「華厳の滝の水量も台風12号以来、40倍に増えたそうです」
原発の風評被害でさみしい紅葉シーズン
番組では福島原発事故による風評被害で不振が続く日光の観光業界の現状も伝えた。奥日光高原ホテルでは毎朝、支配人が簡易測定器を持ってホテル周辺の放射線量をチェックしている。日光観光協会理事の山本民雄氏はこう話す。
「毎朝の放射線量チェックは、多くのお客様から問い合わせがあったことから始まりました。結果は国の基準値以下ですので、お客様には安心して来ていただければと考えています」
コメンテーターの藤巻幸夫(ライフスタイルプロデューサー)「もっとアピールをしっかりと。四国の讃岐では、町ぐるみで讃岐うどんをアピールしながら地域も売り込んでいる。日光でも名物料理やまだ知られていない観光地を紹介しながら、日光全体をアピールして欲しい」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「震災後に、それまで聞いたことのない専門用語と数字が突然ドカンと出てきたことから風評被害が始まった。どこから安全で、どこから危ないのか。それもはっきりさせた方が良い」
いろは坂などの紅葉名所はこの週末が見ごろだろうが、例年に比べて人出は少なそうだ。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト