家に届いた封筒を開けたところ、突然爆発して主婦が顔や手にヤケドを負った。平穏な日常生活にスーと入り込む陰湿で冷酷な悪意を感じさせる。
被害女性「痛い、痛い。警察と救急車を呼んで!」
事件があったのは長野県茅野市の住宅で、19日午前零時20分ごろ(2011年10月)、47歳の主婦が帰宅して置いてあった自分宛ての封筒を開けたところ爆発した。近所の人によると、「バーンという音がして、本人が『警察と救急車を呼んで』と叫んでいました。痛い、痛いというので冷やしてあげた」という。
封筒は80円切手で送れる普通のもので、次男がポストから取り出して玄関に置いておいた。裏に差出人の名前が書かれていたが、女性には心当たりがないという。現場ではリード線が発見されている。
防衛大応用化学科の甲賀誠准教授は、「市販で売っている花火を使い、黒色火薬を取り出して詰めれば爆発燃焼させることは可能。そんなに難しいことではない。(送りつけられたら)なかなか見分けはつけにくい。時限式でない限り着火しませんから、衝撃を与えず、警察に連絡するのが一番いい」と話す。とはいえ、普通の郵便物にまさか爆薬が仕掛けられているとは思わない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト