19歳の少年と44歳の女性の間に何があったのか。昨日17日(2011年10月)、東京・小金井公園で女性を包丁で刺したと男の声で110番があった。駆け付けた警察官が近くにいた会社員の少年(19)を殺人未遂の現行犯で逮捕した。
「頼まれて刺した。一緒に死のうと…」
刺されたのは公園の近くに住む無職の入戸野(にっとの)敬子さん(44歳)。首や腹から血を流して倒れていた。現場には血の付いた包丁を入れたカバンもあった。入戸野さんは病院に運ばれたが約2時間後に死亡した。
少年は警察の調べ対し、「頼まれて刺した。一緒に死のうと話をしていたが、自分は死ねなかった」と話しているという。
リポーターの井口成人が現場から報告する。小金井公園は桜で有名だが、現場は公園の北の一角。周りは住宅街であまり人目につかないところだ。近くの人によると、入戸野さんは病気を患っており、近所付き合いはあまりなかったという。
少年の住所は静岡県「彼女を病気から助けてあげた」
井口はふたつの謎をあげる。1つは2人の出会いだ。少年の住所は静岡県。女性は公園から200メートルほど離れたところに住んでいる。どうやって知り合ったのか。謎の2つめはなぜ刺したのか。
「少年は彼女を病気から助けてあげたかったとも言っています。そうすると、境遇に同情した部分があったのかなと思います」と井口。昨日の昼間の事件発生後、小金井公園の周辺を取材しただけのようで、25歳の年の差の男女になにがあったのかというナレーションの割には、謎に迫る材料がないらしい。
司会の羽鳥慎一「供述からすると、心中なのかなという気がしますが」
コメントを求められた月刊誌『ゲーテ』編集長の舘野晴彦も「年の差恋愛でどんなドラマがあったのか、などとつい考えてしまうけど、人が1人亡くなっているわけですから、冷静に考えないといけませんが、本当のところはわかりませんよね」というほかない。