横浜市港北区のマンション屋上で放射性ストロンチウムが検出されたが、横浜市は先週末(2011年10月14日)、港北区の別の2か所からも検出したことを明らかにした。原発事故現場から約250キロ離れた場所で、しかも横浜市の限られたエリアで出ているのはなぜなのか。
同じ区内で3か所
小松靖レポーターがストロンチウムが検出された現場から伝える。
「検出された場所は合計3か所で、横浜アリーナ近くからは1キログラムあたり59ベクレル、工場横の側溝からは129ベクレル、マンション屋上からは236ベクレルの放射性ストロンチウムが検出されました」とレポート。周辺住民は「ストロンチウムがどんなものなのか分からないので怖い」と不安そうだ。
首都東京大学の大谷浩樹教授は、ストロンチウムが人体に与える影響をこう解説する。
「セシウムとストロンチウムを比較すると、ストロンチウムの方がやっかい。体内に入ったら骨に蓄積されて半減期もはるかに長い。骨に蓄積されると造血作用が抑制されて、白血病などを引き起こす可能性が高まります」
コメンテーターの青木理(ジャーナリスト)「ストロンチウムによる内部被爆は、セシウムの内部被爆より10倍近い影響を与えるといわれているので、注意が必要ですね」
市民たちの独自調査で判明
司会の羽鳥慎一が「今回の検出も市民たちの独自調査がきっかけでした」と話すと、前田典子(カリスマ主婦モデル)は「国や行政が遅いから自分たちでやらなくてはと考えたのでしょう。でも、まだ検出されていない放射性物質がたくさんあると聞いています。早く見つけてもらわないと不安は強まるばかりですよ」と語った。