司会の小倉智昭がオープニングトークで「けさの新聞に載っているんですが」と切り出し、地球温暖化を巡る明暗2つの研究を取りあげた。
地球温暖化で動植物小型化
毎日新聞に載ったシンガポール国立大学の研究は、このまま温暖化が進み地球の温度が上昇すると動植物が小型化し、それらの動植物から栄養をもらっている人間は食糧難に陥るという話題。
5500万年前に地球が数度にわたり気温が上昇した時の化石状況を調べると、ハチやクモなどの体は半分以下に小型化していたという。地球はここ100年ほど気温が上昇しているが、85種類の動植物を調べると、大型化したのは9種類だけで38種類が小型化していた。さらに、現在生息している動植物について、温度を1度上昇させて栽培・飼育したところ、果実で3~7%、魚で6~22%小型したという。
原因は干ばつや森林火災が多発し、水や土壌中の栄養素が不足して成長が阻害され、それが食物連鎖で生き物全体に影響するのではないかと考えられている。
土壌に撒くと樹木成長。産油国に貸し作って原油確保
一方、そんな危機的地球を救ってくれるのは、あの厄介なエチゼンクラゲだという研究成果をサンケイエクスプレスが報じた。愛媛大学の江崎次夫教授(環境緑化工学)のグループによると、このクラゲは窒素とかリンをたくさん含んでおり、保湿効果があるコラーゲンも多い。クラゲの塩分を除いて乾燥させ、細かく裁断して撒いた土壌にヒノキを植えたところ、クラゲを使用しなかった土壌では48本中4本が枯れてしまったが、撒いた土壌は、95本中で根がつかなかったのは4本だけだった。
この研究成果は日本では注目されなかったが、韓国の研究支援機関「韓国研究財団」が飛びついた。昨年から研究費を助成しているという。狙いは砂漠の産油国にエチゼンクラゲを持っていって研究を進め、代わりの原油を優先的に入手しようという戦略だそうだ。
小倉「韓国が目をつけて助成するのが悔しいね」と、地団駄を踏んだ。