「宮崎あおい・堺雅人」息合った夫婦…うつのツレと無理しない妻

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!
(C)2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会
(C)2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会

<ツレがうつになりまして。>ドラマ化もされた大ヒットコミックエッセイの映画化だ。暗くなりがちなうつ病というテーマを扱いながら、時にユーモアを交えてほのぼのとした夫婦愛を描いた秀作。NHK大河ドラマ「篤姫」でも夫婦役で共演した宮崎あおい、堺雅人の息の合った演技は、理想の夫婦像を見事に描いた。

「会社辞めないのなら離婚する」

   売れない漫画家の晴子(宮崎あおい)は、働き者の夫・幹夫(堺雅人)に支えられながら幸せな生活を送っていた。晴子は幹夫のことを「ツレ」と呼ぶ。

   ある日の朝、小さな包丁を持った幹夫が「死にたい」と言ってきた。幹夫は仕事のストレスが原因でうつ病になってしまったのである。責任感が強い幹夫は、うつ病と診断された後も会社に行き続ける。日に日にヤツれていくツレを見ていられなくなった晴子は、「会社辞めないのなら離婚する」と言い放つ。

   幹夫は会社を辞め、闘病生活に入ったが、何から何までしっかり者の幹夫に支えられっぱなしの生活を送ってきた晴子にとって、うつ病になった夫を支えるのは容易なことではなかった。

   この映画のキャッチーなタイトルは、漫画家の晴子が仕事をもらいに編集部に出かけたときに、自然と出てくる言葉である。

「ツレがうつになりまして。仕事を下さい」

   原作者の細川貂々が実際に口にしていた言葉でもあり、ツレを支えたいという彼女の必死な思いを的確に表した良いタイトルだと思う。

姉妹サイト