「世田谷ラジウム」発見の民家は築50年以上、最近まで90歳の老婆居住

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   案の定、東京・世田谷の高放射線騒動は福島原発とは関係なかった。文部科学省は14日(2011年10月)未明、原発事故に関連したものではないと断定した。放射性物質はラジウム226で、瓶に入った状態で数十本見つかった。司会の羽鳥慎一は「どうしてそんなものが民家の床下に長年放置されていたのか」と首をかしげる。

専門家指摘していた「福島原発にして変だ」

   もともと、この騒ぎは変だった。玉井新平レポーターは環境ジャーナリストの小澤祥司と民家周辺の放射線量を調査したが、このとき「地上1メートルより1.5メートルの方が放射線量が高いことに、小澤さんは違和感を感じていました」と話す。福島原発から飛んできたなら、雨などに流されて地表に近いほど高くなるはずだからだ。また、異常数値検出のきっかけとなったのは、「原発事故以来、外出の時には測定器を持って歩いていた主婦が民家の側を通りすぎようとしたときアラームが鳴ったそうです」(玉井)という。たまたまここだけが高かったということなのだ。

住人も「そんなもの知らなかった」

   コメンテーターの吉永みち子(作家)「あり得ない場所にあり得ないものが置かれていたなんて不気味。しかも、その家に住んでいた人も知らなかったというから、誰がそんなものを置いたのか」

   玉井「この家は築50年以上で、最近まで90歳の老婦人が一人で住んでいたそうです」

   長嶋一茂(スポーツキャスター)「そのおばあちゃんに健康被害は出ていなかったのだろうか。そもそも、事故が起きたときにすぐ、原発周辺だけでなく全国各地で放射線量の調査をすべきだった。政府の対応は何でも遅い」

   吉永「いつまで暫定基準値なるものを続けるのか。一刻も早くどこまでが安全で、どこから危険なのかをはっきりさせる必要がある」

   視聴者が知りたいのは、そんなものを誰がどこから持ち込んだのかということなのだが、それについてはザッとしか触れられなかった。最近のモニバドは食い足りないことが多い。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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