夜光塗料工場で使われたラジウム―従業員のガン発生で使用禁止

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   世田谷区弦巻の住宅街の路上で、高い放射線量が検出されてから、一夜明けた。「汚染源」は、近くの住宅の床下に置かれたビン入りラジウムで、福島原発とは関係がないと判明。

   「原発からだと思ってしまいましたよね」と司会の加藤浩次。「みんな思ってましたよね。でも原因がわかってよかった」とコメンテイターのテリー伊藤。前日、泡を食ったようだった番組主演者はすっかり落ち着きを取り戻していた。

世田谷の民家になぜあった?

   高放射線量、必ずしも福島原発からならず――ということが、教訓としてもたらされた。それにしても、なぜ民家の軒下に、十分に管理されてしかるべき高線量の放射性物質が放置されていたのか。

   昨日に引き続き出演した東京大学大学院・寺井隆幸教授が、昨日よりも専門家らしい確信と威厳ある雰囲気をかもしながら語るところによれば、ラジウムは、かつて夜光塗料の光るエネルギー源として使われていたという。新聞報道によると、問題のビンには塗料会社の名前があったそうだ。

   ラジウム少量を溶剤でとき、筆で文字盤に描いたりしていた。その際に、作業者が筆の先をなめてラジウムを体内に取り込む事例が見られ、「けっこうガンが発生し、それで使用が禁止になった」といういわくがあるそうである。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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