進まない福島の放射性物質の除染。国が本腰を入れて取り組むのは来年1月以降という現実に、「子どもを守るためには待っていられない」と母親たちが自ら除染に動き出した。その模様を笠井信輔アナが伝えた。
防護服、マスク、ゴム手袋で校庭やプール
福島県郡山市内の小学校。10月1日(2011年)の土曜日午後、防護服にマスク、ゴム手袋で固めた母親たち230人が、プールや校庭、放射性物質が溜まりやすいといわれる側溝の除染作業を行った。
ある母親は「プールの放射線量が高いのは知っているで、正直怖いと思う部分もあるが、国や行政を待っている余裕はないとみな思っている。漠然と見ているだけではいけない。子供を守りたいという思いだけで動いている」と話す。
ただ、子どもたちが通る通学路手付かずだ。土埃が立ちやすい砂利道が多く、道路沿いには雑草が子どもたちの背丈ほどに伸びている。なかには基準の5倍の毎時1.2マイクロシーベルトの所もあるが、保護者たちが除染しても土砂などを保管する場所がない。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト