東京・世田谷の一般道路で12日(2011年10月)、 毎時2.7マイクロシーベルト(μSv)という高い放射線が測定された。これは同じ日の福島・飯館村の2.159μSvより高い。原発からの距離は235キロもある。なぜここまでと住民は訝る。
横浜ではストロンチウム90
高線量が計測されたのは世田谷区弦巻の道路脇。垣根があって草木が生い茂っている。近くに保育園や小学校があり、通学路でもある。住民からの通報で区が測ってみてわかった。区は高圧洗浄機で除染したが濃度は下がらず、6日の測定でも2.7μSvだった。
これとは別に11日、横浜市港北区のマンション屋上の堆積物から195ベクレル(キロ当たり)の放射性ストロンチウム90が検出された。住民が民間検査施設へ持ち込んでわかったもので、同じ堆積物からは放射性セシウム6万3434ベ クレル(同)も検出された。原発からの距離は250キロだ。
世田谷の放射線量は年間にすると14.2㍉ シーベルト(mSv)で、国は1mSv以下を基準としており、20mSvになったら避難しないといけない数値だ。首都大学東京の大谷浩樹准教授は、「3月からずっとたまっていたものだろう。木があって、 積もった放射性物質が雨で流されてたまった」という。
異常値測定したら自治体に連絡
司会のみのもんたが「3月の爆発から堆積して、ずーっと浴びていた?」
大谷は「洗浄しても(数値が)変わらないというから…」。ここでまた「体調が悪い人がいても因果関係は…」なんて、これが余計なひとこと。科学者はみんなこれだ。
みの「埼玉でもどこでも可能性があるということですか」
大谷「否定できない」
三屋裕子(スポーツプロデューサー)「除染しても変わらないというのはどうしてなんですか」
大谷「コンクリートだと流れていくが、その先でたまる。移動するだけ」
みの「20キロだ、30キロだといっていたが、とんでもない遠くまで来てる」
大谷「距離だけでなく風向きもある。どんな形で放出されたかも関係する。住民が気づいたら、自治体にいっていかないと」
みの「首都圏全部を調べたほうがいい」
北川正恭(早大大学院教授)「自治体には限界があるから、住民がどんどん知らせてやらないといけない」
なんにしても、ピンポイントに高いところがあるというのは不気味だ。