寺本明日香15歳 体操女子引っ張った「黒板消しの小さな足」

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「男子だけじゃないよ、女子も見て下さい」

   司会の小倉智昭が注目した世界体操の女子団体決勝が11日(2011年10月)に東京体育館で行われた。

   予選5位で通過してロンドン五輪出場を決めた日本は、ミスが重なり7位で終わったが、9月から左足首とかかとを痛め、痛み止めの薬を服用しながら初代表に選ばれた15歳の高校生、寺本明日香の健闘ぶりが光った。

身長138センチ体重38キロだけど「大きく見える」

   寺本は身長138センチ、体重38キロという小柄。リポーターの田中大貴が「だけどたくましく日本を引っ張った」とその活躍を褒めた。これにテレビ中継のナビゲーター役を務める「嵐」の相葉雅紀が、彼女の足のサイズで思い浮かべたのが「黒板消しと同じくらい」

   寺本の真骨頂は何といっても物怖じしない度胸の良さ。飯塚友海のケガで急きょ跳ぶことになった跳馬では、田中理恵と並ぶチーム最高点を出した。

   大会前に寺本が宣言したのは、「世界ではあまり知られていないけれど意外にすごいみたいな、そういうところを見せたい。日本にも世界にも私の名前を知らしめたいです」。その通りになった。

これからの伸びしろ秘めた強い選手

   予選を見に行った小倉によると、「予選が終わって、『マット上にいると大きく見えるよね』と言ったら、『大きく見せるように演技してますから』って言われて『すみません』んて。思わず芯の強さを感じましたよ」

   先輩はどんな印象を持っているのか。溝口絵里加(元女子体操日本代表)は「世界体操は初めてだったのに一番手を任されたり、急きょ試合に出場する場面もあったが、堂々と演技をする姿を見て強い選手、これからの伸びしろのある選手」という。

   男子団体決勝は12日夜に行われる。溝口によると、ポイントは「ゆか」から始まり、休憩→「あん馬」「つり輪」→休憩→「跳馬」「平行棒」→休憩→「鉄棒」というローテーション。予選を1位で通過したため、「腕の競技が続いた後、日本は休憩をはさんで最後に鉄棒なので力を発揮でき」有利だという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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