厚労省はきのう11日(2011年10月)、社会保障審議会年金部会に厚生年金の支給年齢を68歳に引き上げる案を提示した。6月に政府が出した「税と社会保障の一体改革」に沿うものだが、支給されるまでの間の雇用をどうするかが大問題だ。
消費税は上がり年金は下がる
政府案は以下の3つ。
(1)現行3年ごとの引き上げを2年ごとに早め、支給開始は65歳
(2)3年ごとの引き上げを68歳まで
(3)引き上げを2年ごとにしたうえで68歳まで引き上げる
65歳支給まで引き上げる道筋はすでに決まっているが、さらなる引き上げの具体化はこれからだ。3案のうち一番早い(3)案だと、1960年生まれから68歳支給になる。えらいことだ。
小宮山厚労相も「簡単ではない。高齢者雇用の確保を図りつつ」と慎重な発言だった。しかし、年内にも改革案はまとめるという。
司会のみのもんたが「引き上げる必要があるんですか」と聞く。
淑徳大の結城康博准教授は「疑問がある。消費税5%(引き上げ)、 これは今の状況から仕方がないが、同時に年金を減らすというのが妥当かどうかだ。安定財源の確保について、政府の説明が足らない。国民には突然出てきたという感じ」という。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト