昨日10日(2011年10月)、テレビ朝日は埼玉県志木市の荒川でアザラシの撮影に成功したという。「ニュースアップ」のコーナーでその姿を紹介した。
「黒い物体がポコっと出てきて、今浮いている状態ですが、あれ、アザラシでしょうか。あっ、潜りました」と実況がはいる。相当、遠い距離だが、望遠レンズは確かにアザラシのような動物を捉えている。
目鼻の形、毛の色がちょっと違う
アザラシといえば、2002年に多摩川に現れて大人気となった「タマちゃん」がいるが、そのタマちゃんが帰ってきたのかとナレーションは盛り上げる。タマちゃんはその後、荒川に移動し、2004年4月に埼玉県朝霞市で目撃されたのを最後に姿を消している。今回発見された志木市はその朝霞市と隣り合わせだ。
しながわ水族館のアザラシ飼育担当の松戸利久さんによると、アシカの仲間だと、顔の横に外耳と呼ばれる出っ張った耳があるが、それがないのでアザラシに間違いないという。
このアザラシとタマちゃんを比べてみると、タマちゃんの毛の色は白っぽい感じだが、志木のアザラシは黒っぽい。目鼻の形も違うように見える。タマちゃんはアゴヒゲアザラシだったが、映像だけでは種類は特定できないそうだ。
7年たって年取ったから変わった?
アナウンサーの小松靖「同じアゴヒゲアザラシとわかれば、タマちゃんの可能性も出てくるのですが。ただ、7年も同じ場所にいるわけないなという気もしますね。たまちゃん、いかがですか」と司会の赤江珠緒に聞く。
赤江「タマちゃん協会のメンバーとしては、どうでしょうか。どうも違うような」
「年をとったから、ああいう風に変わってきたかもしれない」と月刊誌『ゲーテ』編集長の舘野晴彦。
「ちょっと目付きが悪くなってきた。いろいろあったのかなあ」と赤江。アザラシの方のタマちゃんは2002年に新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれるなど大変ブームだった。今思えば、ずいぶん懐かしい時代だ。