マックの愛称で親しまれ、革新的なヒット商品を次々と生み出してきたアップル社の前最高経営責任社(CEO)のスティーブ・ジョブズが、10月5日(2011年・米国時間)死去した。56歳だった。
司会の赤江珠緒は「独創的で楽しい製品を次々と世に送り出し、私たちの生活を大きく変えてくれました」と語り、アップル社の歴史を紹介した。
人々の生活変えた数々のヒット
1970年代後半までコンピューター産業では米国IBMが支配的な存在だったが、アップルは家庭でも気軽に操作できるようにとアップルⅡを発売して大ヒットさせ、次にマッキントッシュシリーズを送り出し、パソコンが家庭に普及する基礎を作った。さらにその後、携帯音楽プレーヤーのiPodや多機能携帯電話iPhone、タブレット端末iPadを次々と生み出し、世界のIT業界のみならず、人々の生活を大きく変えた。
司会の羽鳥慎一は「まだ56歳と若かったのに、惜しい人を亡くした」と話す。コメンテーターの長嶋一茂(スポーツ評論家)も「アナログ人間の僕でもアップルには親しみを感じていた。この先、アップルはどうなるのだろう」という。
藤巻幸夫(ライフスタイルプロデューサー)「僕の周辺にいる女性の中には、彼の訃報を聞いて思わず泣き出した人もいた。それぐらい彼はみんなに親しまれていた」
オーディオの主流だったCDノックアウト
各界の反応も大きかった。ソフトバンクの孫正義社長は「彼は芸術とテクノロジーを両立させた人物。現代のレオナルド・ダ・ビンチだった」と言い、マイクロソフトの西和彦副社長は「ジョブズは東洋と西洋の融和を常に考えていた。彼の凄いところは、それまでのオーディオの主流であったCDを完全にノックアウトしたこと」と偉業を称えた。これからのアップル社はどうなるのか。世界が見守っている。