iPhone 4Sの「4S」は「Forスティーブ」(スティーブに捧げる)

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   アップル社の前CEOスティーブ・ジョブズの死が世界中に衝撃を与えている。日本でも東京・銀座の「アップルストア銀座」前には6日(2011年10月)午後、死を悼む人々が献花に訪れた。フジテレビ・ニューヨーク支局の長谷川豊リポーターが56歳で亡くなった天才が残したものとその衝撃を伝えた。

オバマ「彼の死を彼の発明した端末で知らされた」

   オバマ大統領は死亡の知らせを受けて、1時間もたたないうちに声明を出した。

「世界の人が彼の死を彼の発明した端末で知らされた。そのことが彼の成功の何よりの賛辞になるでしょう」

   もう一人の天才といわれるマイクロソフト創業者のビル・ゲイツも「スティーブと仕事ができたことは幸運で非常に光栄だった」と語った。ジョブズの死を「米国のテレビの全ニュースチャンネルが特番を組み、新聞は全紙が1面トップでジョブズの死を扱っている」(長谷川)という。

   アップル社を時価総額26兆円という世界1の企業に押し上げたジョブズだが、世界中のライフスタイルを変えたと言われるその足跡は、ITのパソコン普及に大きく貢献したマウスの実用化からはじまって、携帯デジタルプレーヤー「iPod」、続くネット経由の音楽配信事業「iTunes ミュージックストア」はそれまでのCD主流だった音楽業界を激変させた。

   さらにボタンのないタッチパネル式の高機能携帯電話スマートフォン「iPhone」を発売して世界中で大ヒットとなった。昨年発売したタブレット端末「iPad」は他社が追随する人気商品になった。

曹洞宗の禅に興味。好きだった言葉は「初心」

   長谷川はスタジオにこんな質問をする。

「ネットでいま話題になっているのですが、亡くなる前日に発売された『iPhone 4S』の4Sは何を意味しているか分かりますか」

   日本流でいえば「死のスティーブ」となるのかもしれないが、アメリカのネットでは「あえて5にしなかったのは、死を予見して『Forスティーブ』(スティーブに捧げる)としたと噂されている」という。

   司会の小倉智昭「彼は曹洞宗の禅に興味があって、日本の『初心』という言葉が好きだった。彼の考えにはそれが生かされていたらしい」

   たしかに、記者会見に黒のT シャツのジーンズで臨むラフな姿は禅の修行僧を連想させる。タレントのピーコも「私は何も使ったことがないので分からないけど、ラフなカジュアルなスタイルで、とても説得力のある話し方はステキだった」という。

   経営コンサルタントのショーン・マクアードル・川上はこんな心配をする。

「ビジネスの生態系をつくることができる天才で、彼が去りし後、カリスマを持ったベンチャー企業のDNAを誰がどのように引き継いで成長するかですね」
文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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