食欲の秋というけれど、この時期は疲れを感じやすい季節でもある。そこで、「アカデミヨシズミ」コーナーで疲れを科学。最新研究から疲れ具合を測定する方法や疲労回復の食材を紹介した。
日本人の7割が「疲れ感じる」
コーナー担当の石原良純(タレント)は「厚生労働省の調査によれば、日本人の7割が何らかの疲れを常に感じているようです」と言う。そして大阪に飛び、疲労を研究している大阪市立大学大学院の梶本修身教授を取材した。梶本教授は疲労をこう解説する。
「人間の疲労は体内にある活性酸素の中にあるFFと呼ばれる疲労因子によって引き起こされます。この因子が体内の細胞を傷付けて疲れを感じさせるわけです。疲労をそのまま放置すれば、生命の危険にさらさせる場合もあります」
石原は「帯状疱疹や口内炎なども、疲労が原因になることが多いようです」と補足する。
梶本教授が研究中の唾液で疲労度をチェックする検査方法を、石原も体験。結果は1ミリリットル中約19万4000個のヘルペスウィルスが含まれていた。
司会の羽島慎一「なぜ、唾液から疲労度が分かるの」
石原「体内にあるウィルスは身体が疲弊すると、新鮮な肉体を求めて唾液に混じって外に出ようと上に上がってくるようです。それで、唾液チェックで疲労度が判定できます」
羽島は「船が沈みそうなとき、ネズミが逃げ出すのと似ているね」と感心していたが、このアナはいつもたとえが幼稚だ。
何時間も飛び続ける渡り鳥のスタミナ源
梶本の研究から、疲労回復に効果がある食材も分かってきた。石原が報告した。
「渡り鳥が長時間疲れも感じず飛び続けていられるのは、羽の付けの筋肉にイミダペプチドと呼ばれる酵素が含まれているからです。この酵素が多くあるのは鳥のむね肉で、身体を活性化するクエン酸が多く含まれている梅干しと一緒に食べれば効果的です」
むね肉の焼き鳥で元気になれるとは意外。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト