キレっぱなしアーロン・エッカート軍曹
映画「ダークナイト」の二枚目役が嘘のように、男臭さと人間味に溢れるナンツ2等軍曹役を演じたアーロン・エッカートの「キレぶり」も見もの。部下を失う辛さを誰よりもわかっている彼だが、周囲はそんな軍曹を責める。「苦悩しない日はなかった」と言うけれども、やっぱり今度も部下を失いかけたりして、自分の不甲斐なさにキレる。それにしても、自分を責める気持ちは分かるが、いちいちキレすぎる。壁やら机やらをボコボコ殴って怒るのもいいけれど、そんなことしている場合ではないのではないかと、少々心配になってしまうくらいだ。
気になった点がひとつある。町に残された幼い子供を含めた市民を命がけで守ろうとする兵士たちの使命感、悲壮感には涙したくなるのだが、ここまで人間ドラマを盛り込む必要はなかったのではないか。普通にアクション大作に仕上げれば十分――。
PEKO
おススメ度☆☆☆