福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」(前身は「常磐ハワイアンセンター」)が震災以来200日ぶりにあす10月1日(2011年)再開する。
復興された会場入口には、フラガールたちが「全国きずなキャラバン」と銘打って全国124か所で公演した際に、観客が書き込んだ寄せ書きのボードが飾られた。リポーターの黒宮千香子がこのメッセージに「元気付けられた」というフラガールたちの思いを取材した。
舞台で踊っているときに地震
ハワイアンズは年間150万人もの来場客でにぎわう東北を代表するレジャースポットで、目玉は何といってもフラガールたちのダンスショー。総勢28人のフラガールはこんな美人が日本にいたかと思うほどの美人揃い。
ところが、震災で施設が大きなダメージを受け営業不可能に。震災当日、舞台に立って踊っていたというフラガールの一人、プアリリカ樹は「気が動転してしまって、この先どうなるのだろうかと…」と混乱した当時を語る。
「被災者だけど笑顔と元気届けたい」
「いつかは復興し再開へ」が決まって、フラガールたちも立ち上がった。5月3日(2011年)からいわき市の避難所を手始めに、各地の避難所や全国の施設を巡る「きずなキャラバン」をスタートさせた。
「どういう思いで回っていたんですか」と聞かれたプアリリカ樹は、「自分たちも被災者ではあるんですけど、笑顔と元気をお届けできたたら良いなと」と明るく答える。
あすからの再開ではまだ施設の一部が使えないようで、入場料も来年1月まで半額という。スタジオでは「皆さん、いい笑顔ですね」という司会の羽鳥慎一に、長嶋一茂(スポーツ評論家)がこう話す。
「こういうところからポッ、ポッと火がついてくると大きな輪になる。やはり民間から元気にならないと」