お笑いコンビ「チュートリアル」の福田充徳(36)が、公道の走行を禁止されているブレーキのない自転車に乗っていたところを捕まり、道交法違反で交通切符(赤切符)を切られた。福田は28日(2011年9月)正午過ぎ、東京・世田谷区の目黒通りで、後輪にブレーキのない状態の自転車に乗っているところを、碑文谷署員に見つかった。自転車には両輪にブレーキが必要で、違反には5万円以下の罰金が課せられる。
道路交通法違反(整備不良)で赤切符
警視庁は昨年からこの種の違反取り締まりを強化しており、摘発件数は一昨年が2件だったのが、昨年は661件、今年は6月までに474件となっている。
競技用自転車はペダルと車輪が直結連動していて、ブレーキがないとペダルを逆に踏んで止めるしかない。しかし、それには相当な筋力が必要で、実際に止められずに事故になるケースが多い。
むろん自転車店ではブレーキを付けて売っているのだが、外してしまうのだという。こうした実情は新聞・テレビなどで繰り返し報じられていただけに、テレビの人気者としては何ともうかつなことだ。
青木源太アナがスタジオでピストバイク(はじめからブレーキのないタイプ)がどういうものかを見せた。
司会の加藤浩次「足でとめるのとブレーキとでは、制動距離が違うんですかね」
キャスターのテリー伊藤「2・5倍くらい違う。いざというときには止まりにくい」
八代英輝(弁護士)「そもそも何のために外すんですか?」
青木「軽量化とデザイン性です」
自動車より重い自転車の罰則
テリー「チュートリアルの福田さんの記事が一般紙に全部載ってる。ということは、社会性が高いということ。事故が多すぎる」
加藤「福田がこんなことでこんなに大きく載るのと思ってしまったんですが、そういうことか」
テリー「社会的な影響力は大きいですね。シートベルトだってかっこ悪いよと付けない時期があった。それと一緒」
八代「これ、自動車みたいに反則金制度がないんで、赤切符を切られて、罰金前科がついちゃう」
加藤「罰金前科?」
八代「一般犯罪とは違うんだけれど、前科になる。自転車だからと軽く考えると罰則は重くなる」
福田本人は「2度としない」とコメントを出しているが、有名人の摘発はブレーキなし自転車撲滅キャンペーンにはプラスだろう。