営業休止状態に追い込まれていた福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズが、10月1日(2011年)から営業を再開する。目玉であるフラガールも復興祭と銘打って特別講演。「朝ズバッ!」はさっそく出掛けた。
大震災より4月直下型地震で被災
フラガール誕生は昭和40年(1965年)。それまでいわき市の基幹産業となっていた常磐炭鉱が大幅な規模縮小に追い込まれ、町全体が存続の危機にさらされる。そこで、新たな町おこし事業として生まれたのがフラガールだった。今回の営業休止は2度目の危機となった。
ハワイアンズの鷹隆一支配人は「3月の大震災による被害は軽微なものでしたが、翌月に起きた直下型の地震で施設のあちこちが被害を受け、営業を止めざるを得なくなりました」と話す。
「被災地で笑顔で踊ってもいいのか…迷いました」
踊る場所を失ったフラガールたちは「全国きずなキャラバン」をスタートさせたが、その心中は複雑だった。福島県双葉町出身のサブリーダー・大森梨江さんはこう話す。
「地元に戻ってみたら町の雰囲気がガラッと変わっていました。そんな中で笑顔を浮かべて踊ってもいいのかと随分迷いました」
しかし、その双葉町での公演で「大きな拍手で迎えられて、受け入れてくれたことを実感しました」
番組はフラガールたちのダンスをハワイアンズから生中継。司会のみのもんたは彼女たちの踊る姿を見ながら、「良いね、綺麗だね。胸にジーンと来るものがある」と話し、コメンテーターの吉川美代子(TBS解説委員)も「南国の太陽のような笑顔が素敵ですね。これからも是非、頑張って下さい」
復興がなかなか進まない被災地。しかし、そこに暮らす人々は元気を取り戻しつつある。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト