古い宿舎を建て替えれば住む話
ところが、売却予定の12か所はさいたま市、東京・北区、板橋区などの老朽化した宿舎ばかりで、都心の高級公務員宿舎は含まれていない。リポーターの所太郎がその1か所、さいたま市浦和区の領家住宅を訪れてみると…。広々とした敷地には人影がなく、宿舎に人が住んでいる気配がない。駐車場にはわずか数台の車が置いてあるだけだ。築42年という老朽宿舎で、すでに175戸のうち144戸が退去しているという。ムダを省くという仕分けの目的に関係なく、以前から廃止を進めていたのだろう。
スタジオでは、コメンテーターの怒りが噴出した。まず司会の羽鳥慎一が「あれだけ仕分けた蓮舫さんがこんなになっちゃって」と呆れた。タレントの松尾貴史が「きっと嫌々言っているんでしょうね」と皮肉りながら怒った。
「埼玉新都市に近い領家住宅を建て替えればいいだけのこと。枝野さんが事業仕分けの時に『違約金を払ってでも自然を守った方がいい。凍結します』と高らかに言ったのに、なんで豊かな自然を壊す必要が」
以前、朝霞の現地を訪れ取材した玉川徹(テレビ朝日ディレクター)は「復興財源に10~20億円はいるというが、朝霞の建設をやめれば110億円が復興財源になる。誰でもわかる話。なにが財務大臣ですか」
司会の赤江珠緒も「復興財源を絞りださねばならない時に、優先順位が公務員宿舎ですか」と怒りをぶちまけた。
浦和区領家や朝霞は枝野大臣の隣の選挙区だ。まあ、地元も同然。なんかあるんじゃないか。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト