学校給食の放射能が心配なご家庭のために、日本の一部の地域では、生徒が給食のかわりに自前のお弁当を持参することなどを認めているという。この問題がスタジオで物議をかもした。
コメンテイターの真鍋かをりが「子どもを心配するのはわかるが、この子だけお弁当とかになると、かわいそうですよね」と言うと、司会の小倉智昭は「おかしいんだよね」と頬をぱんぱんにふくらませた。
「戦後、給食が生まれた経緯、意味を考えたら、ウチの子だけ食べさせないでくださいってのは、ちょっとおかしいですよね」。大きく出たオグラは意気込んで、コメンテイターの福田和也・慶応大学教授に話しかけた。
放射能についての福田のこれまでの発言を鑑みて(も)、給食の乱れは心の乱れ的なこの言説は、いかにも理解を得られそうだった。だが、福田はあろうことか、「幼稚園とか小学校低学年とか、これから何十年も生きていくとすると、考えるご父兄がいるのはわかりますけどね」などと言って、オグラからの梯子をまるで外してしまった。
「お前だけなんで違うんだ。自分だけ助かりたいのか」
一方、収まらないオグラは「(弁当持参は)差別とかいじめにつながる問題だ」「児童のなかで、『お前だけなんで違うんだ、自分だけ助かりたいのか』といったことが起こってくる可能性がある」などと力説。
さらには「親御さんたちは、極論すると子どもの安全のために朝からずうっとついてなければいけない」と放射能パラノイアな方々を揶揄し、「いまの安全基準で、出回ってる食品は安全だと信じて生きていかなきゃ、モノも口に入れられない」と訴えた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト