背中の青い赤身の魚が「もう食べるのやめろ」
実はもう一つ、食欲を抑える食品があった。かつお節だ。文教大学の中島滋教授のグループでは食べ物の中にあるヒスチジンという物質に注目した。ヒスチジンはアミノ酸の一種で、脳内で食欲を抑えるヒスタミンに変わる。つまりヒスチジンを多く摂れば「もう食べたくない」がはたらくというわけだ。ネズミを使った実験でも、ヒスチジンを混ぜたグループの食事量は30%減った。
このヒスチジンを多く含む食べ物が本マグロやカツオなどの背中の青い赤身魚。とはいえ、マグロやカツオの刺身や寿司をガバガバ食べたらたちまち食べ過ぎ、財布もパンクする。そこでかつお節というわけで、お浸しなどの総菜にこまめにかければ、ヒスタミンがどんどん出てくるという。食欲の秋、食べ過ぎる前に、かつお節とガムで食欲を上手に抑えて、おいしいものを心置きなく満喫!
(磯G)