悪い霊を取り除くための「滝行」と称して、中学2年生に水を浴びせ続けて窒息死させた疑いで、中学生の父親と仏教系教会の僧侶が逮捕された。
死の滝行が行われたのは協会内の二畳半ほどのスペースで、高さ約2.5メートルのパイプから水が降ってくる。通常、滝行というのは、滝に背を向けて、首のあたりに水をあてるところ、このケースでは、イスに手足を縛りつけて、顔を水に向けていた。さらに父親が両手で娘の肩を押さえたという。
いったん心臓とまり、気管に水
しかし、現場を取材した岸本哲也リポーターは、「滝」の水圧、水量からして、イスに固定されていたとしても、頭が動かせ、顔を背けたりできる状態であれば、はたして窒息死するのかと疑問を持ったという。
その点、専門家の元東京都監察医務院長の上野正彦氏に聞いたところ、普通に滝に打たれての窒息死は考えづらいとコメントであった。冷水を飲み込んだショックで、一旦心臓がとまり、水が気管に入ったことが死因ではないかという。いずれにしても、被害者は水が出る方向に顔を強制的に向けさせられていた可能性があるそうだ。
番組によると、具体的には父親が娘の頭を押さえつけていたかもしれないそうである。
文
ボンド柳生