「男の娘(おとこのこ)」って知ってますか? むろん男だが、ファッション感覚で女装する男たちを指すのだという。ニューハーフとも違う。中身はあくまで男の子なのだと。何だいそりゃ?
最近出た写真集。若い女の子が沢山写ってる。ちょっと色っぽい服装やしぐさもある。これが全部「男の娘」。町で若い女性に見せても、「エーッ、男なの?」「私たちよりかわいい」「かわいいこいつら」なんていう。どっちが男だ。
女装専門のメーク講座も
「男の娘」は昨(2010)年の新語・流行語大賞にもノミネートされた。その実態をチェックしようと、アキバに乗り込んだ。どう見ても女性の3人は、いずれも「男の娘」。カツラをつけお化粧をして、スカートで着飾っている。今や、新宿や原宿でも増えているのだそうだ。
彼らは「あくまでファッション、外見だけ。ニューハーフとは違う。いつもこの格好。病院へ行く時くらいかな、男の格好は」という。
それを裏付けるのが、「オンナノコになりたい」という小冊子の大ヒット。若い女の子のマンガが表紙で、「男女の身体の違い」「ショッピングの心構え」「化粧の方法」といったシリーズ累計で11万部というから驚く。
出版社も「化粧したいんだけど、やり方がわからないという人が多いんだろうな。正直、ここまでいくとは思ってなかった」という。
さらには女装専門のメーク講座もあった。パンフには「より美しく」「より自然に」とある。さっそく青木源太アナが乗り込んだ。20代から40代の9人がいた。鏡を見ながら、お化粧の真っ最中だ。
指導は、女性カメラマンと男性のヘア&メークアップアーティスト。初級コースの内容は「美肌づくり」「目ヂカラアップ」「うるるんリップ」などなど。1回2時間で5回、受講料は2万9900円なり。
若い男性が、アイメークの結果に、「おー」なんていってる。「昔から変身願望があった」 「自分以外のものになりたいなぁというのがあって……」「かわいくなりたかった」「パーティーでメイド服を着て、楽しいぞと」……バンドでボーカルなので自分でメークをとか、みな首から上は女性である。
「男性は引き算、女性は足し算」
そして最後、青木がメークに挑んだ。レクは「男性は引き算、女性は足し算」という。女は 目や鼻などを際立たせるが、男は逆にぼかすのだという。ごたくはともかく、プロの手でお化粧を終えた青木は、鏡を見て「あれ、姉がいるんですが、こんな感じの顔してます」という。
おまけに、ブロンドのかつらにドレスで現れて、「加藤さん、テリーさん、こんなボクどうですか」とやったから、VTRを見た加藤浩次が切れた。「何なんだ、これはー」(爆笑)
男に戻った青木は「男性で女装したいという人がふえていると……」
加藤「それはわかるけど、青木の女装は何なんだ?」
青木「こんな女性、どうですか」
加藤「意外にありだけど」(爆笑)「違う違う、そういうことじゃなくて」
テリー伊藤が「京本政樹さんなんか、お化粧してる。ここまでではないが町を歩けますよ」
加藤「勝谷さんがすごい興味津々で見ていた」(笑い)
勝谷「昔からあった。神田で、おじさんが入っていって、出てくる時は女性になってるとか。趣味だったのが……」
テリー「ファッションになっちゃった」
いい女を見たら、一応疑ってみた方がいいかもしれない。