今朝(2011年9月22日)の首都圏は台風一過の青空が広がったが、昨日21日は台風15号の直撃を受けた。JRや私鉄の各線が運転を見合わせ、帰宅ラッシュ時と重なったため、新宿や渋谷など主要駅は運転再開やバス、タクシーを待つ人たちで溢れ返った。
割り込む人なくじっと長蛇の列
アナウンサーの井上貴博や小林悠も雨具を着て取材に出た。叩きつけるような雨と吹き飛ばされそうな風の中、傘を手にした人たちの長蛇の列。「もう3時間待っています」という女性、「行けるところまで歩いて行きます」という男性。3月11日の震災と重なるような帰宅困難者の光景だ。
「まあ、僕、驚きました。今の皆さん、辛抱強い。渋谷のハチ公前、新宿。100メートル、200メートルの列を並んで待っている。誰かが割り込むようなこともない。傘を持ってじっと。ところが、その傘が風で飛んで行っちゃう」と司会のみのもんた。
スマホのウェザーニュースで情報確認
台風15号は上陸して急にスピードを上げた。みのがその様子を語る。
「昨日、事務所にいましたが、お昼頃、この程度かな、午後1時頃もこの程度かな、2時頃になってもこれなら大丈夫かな。ところが、3時あたりから急に雨と風、いきなりでしたね。金井さんは、昨日の夕方、どうでした?」
みの「帰宅は?」
金井「一杯やってから帰りました」
みの「正解でした」
みの「小松さんは?」
小松成美(ノンフィクション作家)「私も外にいましたが、みなさん整然と並んでいましたね。スマートフォンなどで、ウェザーニュースで随時、情報を収集して、それを共有している場面に遭遇しました。そうした情報の共有で落ち着いた態度がとれたのかなと思いました」
北川正恭(早稲田大学大学院教授)はまともに台風とぶつかったようだ。
「大学にいましたが、午後2時に研究室を閉めました。私は午後4時20分頃に出ましたが、タクシーも、もう、いちばん大変でした。いつ帰るかどうかの判断は大切ですね」
交通網が整備されている首都圏だが、災害には弱い。いつ自分が帰宅困難者になるかも知れない。ふだんから帰宅の手段やルートを確認しておくことが肝要だ。