福島・川俣町の花火メーカーが作った花火を愛知・日進市 が打ち上げを止めた問題で、川俣町はきのう20日(2011年9月)、日進市の花火大会実行委員会へ理解を求める要請書を送った。内容は「打ち上げ中止が、新たな風評被害を引き起こす原因になる」としたうえで、日進市民に対して「被災地の状況、放射性物質にたいする正しい知識の周知徹底」を求めている。川俣町の古川道郎町長に「スッキリ!!」が話を聞いた。
日進市・花火大会実行委に要望書
古川町長は「原発事故で多くのイベントが中止になったが、夏からは元気を出そうと花火大会も復活しています。日進市も応援してくれるということだったのが、中止になって残念です」「食べ物などいろいろあるが、町は普通の生活を送っています。そんな中で、花火にまで風評が及んだことは、今後の復旧・復興にも支障になるでしょうね。そんな思いで、理解を深めてもらうために要請書を出しました」という。
司会の加藤浩次「山梨や滋賀にも花火は送っていて、その時は何もなかったんですよね」
町長「北陸や九州にも出しましたが、今回が初めて。残念です」
加藤「放射線量は測っているんですよね」
町長「町は一部区域が計画的避難区域に入っているが、工場周辺の線量は0・18から0・3マイクロシーベルトですから非常に低い。だから安全だと思っています」
キャスターのテリー伊藤「日進市は火薬の中まで調べろというんですか」
町長「中まではたいへんですよね。しかし安全な環境で作っていることは確認できる。危険だというのなら、何らかの方法で確認していただいて、周知してもらいたい」
加藤「それでも、という人がいる。どうしたらいいと思いますか」
町長「空気中でもなんでも、国に安全基準をきちんと示して欲しいといっている。そうすれば風評被害なんて起らない」
テリー「これ、お互いの町が傷ついている感じがするよね。火薬の中になんかないんだけど、基準をはっきりしてほしい」
いや、数値より何より、一部の人間だけとはいえ、福島の現状に対する思いやりのなさに暗たんたる思いがする。