台風15号豪雨「土砂ダム」 崩壊に打つ手なし

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   台風15号は今日(2011年9月21日)の朝、和歌山県・潮岬の南方沖合を速度を上げて北東に進んだ。このため、西日本から東北の広い範囲で大雨となり、気象庁は土砂災害への最大級の警戒と早期の避難を呼び掛けた。紀伊半島の土砂ダムの崩壊と土石流は大丈夫か。

名古屋市民の半数に避難指示・勧告

   司会のみのもんたが番組冒頭でこう話した。

「ビックリした。朝起きたら名古屋市民の半分以上に避難指示や勧告が出されていた。しかも、台風はこれからもっと勢力を強めるという。いったいどうなってしまうのだろう」

   名古屋市内では地下街に大量に雨水が流れ込み、膝の上まで冠水した。

   みの「名古屋市は縦横に地下街が走っている。もっと水かさが増して、地下街に閉じ込められるような事態になったら大変なことだ」

   そして、名古屋市の避難指示・勧告を報じた今朝の新聞各紙を並べて、「指示や勧告が出ている人の数がまちまちだが、これはどうしてだろう」と首を傾げた。これに対して、井上貴博アナウンサーが「数字の集計をどの時点で行ったかで、人数が違っているようです」と説明した。

21日午後に関東直撃

   ここで気象予報士の森朗が登場。森は「勢力は強まるばかりです。すでに風速25メートルの強風圏内は九州から神奈川県の一部までをすっぽりと被っています。今日の午後には東海地方に上陸、夕方頃には関東直撃の可能性が高まっています」と解説した。さらに森は「雨が上がっても安心しないで下さい。土砂ダムの崩壊による土石流や河川の氾濫などが発生する危険性が残っています」と警告した。

   ここで土砂ダムや土石流に詳しい東京農工大の石川芳治教授にみのが土砂ダム対策について質問。

   石川教授「土砂ダムにたまっている水をポンプで掻き出して、それから排水路をつくることが重要ですが、いつ土砂ダムが崩壊してもおかしくない危険な状態が続いていますので、今はそれもできません」

   みの「つまり、今は打つ手がないということですか」

   石川「現段階では監視と警戒しかありません」

   今年は台風の被害も大きい。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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