愛知・日進市の花火大会で、福島・川俣町の業者が作った花火に「放射能が心配だ」という声が出て、80発分の打ち上げをやめていた。京都・五山の送り火、福岡の応援ショップに続く不愉快な風評騒ぎだが、スタジオの意見は必ずしも一致しなかった。
被災者も招待されてたのに…
花火大会は18日(2011年9月)に行われた。 テーマは東日本大震災の「復興支援」で、日進市に転居した被災者も招待されていたのだが、これが報道されると、市民から「放射能は大丈夫か」「放射能を持ち込むな」という電話やメールが20通寄せられた。
川俣町は一部が計画的避難区域になっているが、花火業者の工場は原発から40キロほど離れた区域外にある。実行委員会は福島の業者に問い合わせ、業者から工場の外の放射線量は「0・4マイクロシーベルト」と回答を得ていた。国の安全基準を大きく下回る値だが、花火そのものや工場内部のデータがなかったため、実行委は打ち上げを見送ったというバカな話だ。
司会の加藤浩次は「工場の中はもっと数値が低いでしょ」と怒る。説明の森圭介アナは「花火で確認ができなかったということです」
ところが、テリー伊藤は「京都の送り火が7月でしょ。あの時点で、こういうことが起るのは予想できたはず。前もって確かめておかないといけない」という。あれ?
ロバート・キャンベル(東大教授)「支援をしようというのが、こうなった。ちょっと違う対応もできたのでは」
テリー「花火が大丈夫なら、今後使える。それは調べたの」
森「問題なければ来年使うそうです」
そんなことどうだっていいだろ。京都の次が福岡での「福島応援ショップ」の中止、成田山の護摩焚きでもすったもんだがあった。
テリー伊藤トンチンカン「主催者が不注意」
加藤「市民の声というは20件ですよ」
キャンベル「いろんな人いますよ。それを行政が市民の声だと判断したのがちょっと…」
医者の香山リカは「子どもへの放射能の影響はわかっていないから、気持ちがわからないでもない」と煮え切らない。
テリーはなおも「40キロというけど、国の出した数字だって正しかったかどうかわかんない」
加藤「おっしゃることはわかるけど、そこに住んでる人もいる訳だから、毛嫌いするのはどうか」
テリー「毛嫌いじゃない。ちゃんとした方がお互いのためだといってる」
加藤は結局ムニャムニャとまとめたが、最後まで話はかみ合っていなかった。