欧州経済が深刻だそうだ。ギリシャからアイルランド、ポルトガル、はたまたイタリア、スペインといった大国にも経済危機が波及。これらの国に投資する他のユーロ金融機関にも損害と不安が発生し、欧州が深刻な金融危機に陥ってしまったらしいのだ。
欧州経済の危機拡大―アテネもシャッター通り
財政危機で財政再建策を取らざるをえなくなったイタリア。5兆円規模の支出削減を決めたという。それにともなって生活公共サービスの予算が削られるというので、国民の間に不安に広がっているそうだ。
医療費の自己負担は増えたし、救急車の運転手も減らされる。意外なところでは、世界遺産で水の都のベネチアには、街の景観が悪化する懸念が生じているという。老朽化した橋や道路が多いが、補修予算が削られて、直せないかもしれないのだ。
欧州の財政危機の元祖、ギリシャとなれば、言うまでもなくもっと悲惨。公務員の給料削減、年金削減、消費税引き上げといった緊縮策を行ったところ、かわりに消費が低迷。アテネの目抜き通りでは閉店する店が目立つ始末で、お国の財政赤字はかえって増えてしまい、債務不履行は免れない情勢だとか。