今回は相田みつをではなく勝海舟だった。昨日13日(2011年9月)に招集された第178回臨時国会で野田首相が所信表明演説を行なった。会期は今月16日までのたった4日間。司会のみのもんたは「何でたった4日間なんだろう」と短すぎる会期に首を傾げた。
「相田みつを」でなく「勝海舟」引用
野田は演説で「政治に求められるのは、いつの世も『正心誠意』の4文字があるのみです。意を誠にして心を正す」と話し、低姿勢をアピールした。「誠心誠意」ではなく「正心誠意」としたのは勝海舟の「氷川清話」を引用したからだ。そして、東日本大震災の被災地復興や原発事故対応を加速させるため、野党に協力を要請。衆参両院で合計12回も頭を下げる「ペコペコ演説」に終始した。
しかし、自民党など野党は短い会期に猛反発している。アナウンサーの加藤シルビアが「首相の演説時間は35分35秒で、民主党総理の中で一番短い演説時間でした」と報告。みのは「野田内閣が何をやりたいのか、何をしようとしているのか。昨日の演説ではさっぱりわからなかった」と苦笑い。
コメンテーターの若狭勝(元東京地検特捜部副部長・弁護士)「正心誠意という言葉の意味は野心がない。よこしまな考えがないということ。でも、たった4日間で国会を終わらせようというのは、正心誠意ではないということを自ら証明しているのと同じ」
文
ナオジン