大臣としての品格ももちろんだが、それ以前の政治家としての資質が疑いたくなる鉢呂経産相の辞任問題。司会のみのもんたは「こんな政治家が日本にいたとは信じられないことだ」と呆れ顔だ。
鉢呂は野田首相と福島原発周辺を視察した後、「人っ子一人ない。死の町」と発言。さらに、着ていた防護服を記者にこすりつけ、「ほら、放射能」と語っていた。
平身低頭の首相
井上貴博アナウンサーは「親しい記者さんだったから、冗談のつもりでやってしまったと辞任の会見では話していました」と伝えたが、みのは「日本の原子力を司る総責任者が、そんな軽はずみな発言や行動を平気でできるとは…。考えられない」と憤懣やるかたなしといった表情だ。
野田は鉢呂辞任について、「辞表の提出を受け受領した。福島など被災地の皆さんには大変な心を傷つけることになり、深くおわび申し上げる」と陳謝し、官邸で開かれた原子力災害対策本部などの合同会合での挨拶でも、「関係閣僚から不適切な言動があった。スピード感をもって、やるべきことを実行することで被災者の期待に応えなければいけない」と述べたという。
コメンテーターの池田健三(経済評論家)「民主党はもうバラバラ。政務三役の中からも閣内はまとまっていないという声が出るぐらいだから、政権の体をなしていない」
みの「今でも4000人以上の人の行方が分かっていない重大事が続いている。このことを政治家がどう感じているのか。あらめて、日本の政治家の感性を疑いたくなる」
ただ、原発周辺は住民が戻れる見通しが立たず、「町の死」の危機にある。