「ガイガーカウンターを購入されたご家庭、あると思いますけども――」と田中大貴アナ。もちろんあるはずだ。ガイガーカウンターを手にして、室内や近所の公園などを計測する主婦は、ワイドショーだけで何度も目にした。それどころか、放射能測定は小学生の夏休み自由研究のテーマにもなっているのである。
だが、そこに表示された値は本当に正確なのだろうか。毎回毎回、測定の値が違う、誤差があるのでは――。福島原発事故以来、国民生活センターにはそんな苦情・相談が殺到していたという。
価格1万~10万円の9種
そこで同センターが、インターネットで販売していた価格1万~10万円の放射線測定器9種類を調べたところ、すべての機器で正確な測定が不可能だった。センターによれば、これらの機器は食品・水などが規制値以下にあるか否かの判定には使えず、また空気中の放射線量調査についても「示した値をただちに信じない」よう呼びかけているという。
「しっかり測ろうとすると、5~60万円のモノが必要になるということなんですね」と田中。「放射線より、おカネが心配になっちゃうかもしれないですね」と司会の小倉智昭。
安全、健康、子どもの将来、自衛のために放射線を測定したいときには、おもちゃじみた安物のガイガーカウンターではなく、お値段50万円の正確な測定器をご使用ください――。なにかどこかがおかしい気がするが、とにかくそれが正しい方法なのだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト