紳助引退騒動「マンガやね」一笑に付す山口組系元最高幹部

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警察庁長官「手は緩めず法令違反のネタがあれば必ず挙げろ」

   新潮は沖縄から北へ車で1時間ほど行ったところにある恩納村(おんなそん)に紳助がいたと書いている。リゾートホテルが建ち並ぶ村の高台のマンションの窓に、紳助らしいシルエットが写っている。彼は、マネジャーや夫人を連れて来ているようだ。9月5日11時。その部屋に紳助が経営するショップのスタッフも集まり、円陣を組み、爪先立ちになって踵を上げ下げしたり、肘に片方の腕をあてがい、手前に引っ張るなどストレッチ体操を1時間にわたってやっていたそうだ。紳助が外出した姿を見た者はいない。

   紳助は引退したからといって安穏に暮らせるわけではないようだ。大阪府警捜査4課の刑事がこう語っている。

「暴力団壊滅に並々ならぬ決意を示す安藤隆春・警察庁長官から、『紳助が引退したからといって、手は緩めず、捜査を続けろ。法令違反のネタがあれば、何でもいいから、紳助を挙げろ』と発破をかけられているから、こっちも必死なんや」

   新潮は「あの紳助が蒼くなった『山口組五代目』の『1000万円腕時計』」で、吉本関係者にこういわせてもいる。

「吉本を牛耳る『怪芸人』中田カウスが、ついに島田紳助を葬り去った。それが今回の騒動の真相やで」

   カウスが山口組渡辺芳則組長に紳助を紹介し、渡辺組長から高価な腕時計をもらったのに、高すぎるからとカウスに返そうとモメたことがあったというのだ。上記の吉本関係者は「吉本の芸人、社員は皆『なんでカウスが辞めんで紳助が辞めなアカンねん』と思てるわ」と話す。この騒動の結末はまだまだ先になるのではないだろうか。

   新潮はタイミングよく、10月1日から東京都や沖縄で施行され、全国で出揃う「暴力団排除条例」についてのケーススタディーを特集している。それによれば、先に施行されている福岡県では、県内の建設業者70社が集まって定期的にゴルフコンペを開催していたが、そこに山口組系組長や指定暴力団・道仁会系の組長が参加していたため暴力団との関係が深いと判断され、9社を県警のホームページで公表した。そのために下水工事を請け負っていた河野組は県や福岡市の公共工事から閉め出され、資金繰りが悪化して2か月後に倒産してしまった。たしかに自営業者、工務店、飲食店経営者は必読である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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