紳助引退騒動「マンガやね」一笑に付す山口組系元最高幹部

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黒い交際で取り沙汰されるあのお笑い芸人

   さて、原発事故より重要な島田紳助スキャンダル報道は先週の文春が充実していたが、今週は現代、文春が競い、週刊新潮がグラビアも含めて「潜伏中の『紳助』を発見!」と気を吐いている。

   この問題の核心は、紳助を含めた吉本興業のお笑い芸人たちと暴力団との黒い交際がどこまでだったのかにある。現代は「山口組元幹部が実名ですべて明かす『紳助に頼まれて処理したこと、紳助邸でのバーベキューパーティ、そして浜田のこと』」で、片岡昭生元山口組山健組本部長にインタビューしている。彼が山健組のナンバー3だったとき、紳助が親しくしている極心連合会の橋本弘文会長がナンバー2にいた。片岡元本部長は、10数年前に橋本会長から頼まれ、紳助が右翼団体と揉めて困っている件を解決してやった後、紳助から誘いがあり、自宅のバーベキューパーティに呼ばれて風呂にも入ったそうだ。その片岡元本部長は今回の紳助引退に関してこういっている。

「もともと極心の会長(橋本会長のこと=筆者注)は吉本が好きや。お笑いが。紳助と極心の会長の関係を示す写真や手紙があるということがマスコミで報じられてますが、身近におったからわかる。あれ、嘘やおまへんわ。事実やと思う」

   したがって、紳助が会見で「これぐらいはセーフやと思った」発言には「マンガやね」と一笑に付す。

   注目は、吉本の人気お笑い芸人ダウンタウンの浜田雅功のトラブルも収めたと発言していることだ。2006年6月26日、フジテレビ制作の「HEY! HEY! HEY!」で、司会の浜田がゲストの宇多田ヒカルに対して、倉木麻衣は宇多田のパクリではないかという趣旨の発言をしたらしい。それに対して、倉木の所属事務所はもちろんのこと、右翼団体もテレビ局周辺に押しかけ抗議して騒動になった。吉本から暴力団関係者と見られるイベント会社の社長に話があり、その社長から聞いて、片岡元本部長がその件も収めた。しばらくたってから、吉本の林裕章社長(当時)から招待があって、神戸のクラブで1対1で会ったという。この証言から浮かび上がってくるのは、私が前々からいっているように、紳助だけではなく、暴力団との不適切な関係は吉本興業全体の体質の問題であることだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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