小宮山厚労相が5日(2011年9月)、 初会見でいきなり「たばこ税」の引き上げに言及、「700円まで毎年100円引き上げが理想」と発言した。これは彼女の持論だが、大臣発言となると話は別。賛否の論議は「スッキリ!!」にも及んだ。
小宮山大臣「厚労省を代表した意見」
小宮山発言には閣内からも異論が出た。本来の担当、安住財務相は「小宮山先生はたばこ嫌いなんですよね。健康にいいとか悪いとかいうことでおっしゃったんだと思う」といい、税の話をたばこだけ抜き出しての議論はバランスを欠 くと反発した。藤村官房長官は「個人的な思いを述べられたものと思う。関係省庁、しかるべき場で議論すること」
ところが、小宮山大臣は「個人的というよりは、厚労省を代表した意見だ」と、昨年出した省の見解を強調した。
小宮山は父が東大総長、祖父が大蔵大臣という家柄。NHKのアナウンサーから解説委員を経て、1998年に民主党から参院選に当選、4期目。02年には「禁煙推進議員連盟」を発足させ、自ら「歩く禁煙マーク」というたばこ嫌いだ。「毎年100円」も昨年提言していた。
今回の発言は「健康を守るため」といい、税については「700円なら販売量が減っても増税分で補えるから税収は減らない」 といっている。
値上げされたら「やめる41人、やめない27人」
スモーカーの司会の加藤浩次「納得いかないところがありますね。健康というけれど、たばこでホッと一息もあるわけだし、ボク自身は精神面で健康にいい」
宮崎哲弥(評論家)「政治家としての信念や好き嫌いは勝手だが、大臣なんだから発言は軽卒だと思う。税の話なら広い視点からいうべきだし、提言でももっとおだやかな言い方がある」
大沢あかね(タレント)は「700円はちょっとかわいそうだけど、健康を考えると…」
「スッキリ!!」が聞いた街の声は意外なものだった。新橋駅前で喫煙者100人に聞いた結果だ。まず「700円 以上に賛成?反対?」では、なんと77人が賛成。反対16人。
加藤が「エッ、本当?」
説明役の森圭介アナも「ちょっとびっくり」
加藤「変な力が動いたとか」(笑い)
森「いやいや、これをきっかけにやめると。やめたいと思ってるんでしょう」
「700円 以上になったらどうする?」では、やめる41人、やめない27人、本数を減らす18人、やめる努力13人。そして、「適正価格は?」には、200円台8人、300円台29人、400円台26人、500円台23人、600円台1人ときて、700円台が13人もいた。
加藤「税収がアップするんなら仕方ないが、 アップしないんでしょ。健康のためなんて、そこは放っといてくださいよ」
キャスターのテリー伊藤「とりやすいところからとる、というのは姑息だよね」
宮崎も私は非喫煙者だが、とりやすいところからというのは納得しがたい」
テリー「それよりも、議員の数や給料を減らすとか、公務員削減とか、そちらをやってもらわないと」
宮崎「野田さん自身も行政改革をまずといっている」
テリー「たばこの値上げはおやじ狩りだ」
頼りは野田首相か。彼は喫煙者だから。しかし、賛成が77人とはねぇ、ちょっと考え込む。