解説者をスタジオに呼んで、次の対戦相手の徹底研究を行うなど、連日「なでしこ」ジャパンに多大な時間をさいている番組だが、男子サッカーの試合があった翌日などは、あわせて「サッカー偏向」となる。
「サッカー(なでしこ)偏向をやめろ!」と、公平公正好きな方々からの抗議の電話やらデモやらが行われているのだろうか。それとも、ニッポン偏向として、むしろ喜ばれているのだろうか。
「タマ蹴ってるだけ。野球の話題ないの」
それはそうと、サッカーに興味がないというコメンテイター、デーブ・スペクターは番組中、こう不満をもらしたそうである。「(サッカーは)タマ蹴ってるだけだ」「野球の話題はないのか」(いずれもオグラ談)。
デーブ自身は「ウズベキスタンの試合、なんでPK戦やらないの。サッカー、おかしいって。そこまで頑張ってやったら、最後までやればいいじゃない」と疑問をぶちまけた。
これに対して、森羅万象ツウの碩学であり、言うまでもなくサッカーにも通じている小倉智昭キャスターが「そこがね、やはりホームアンドアウェーの(かなり略)おもしろい駆け引きなんだよ、サッカーの!」と、シロクロばかりのアメリカ人に言って聞かせるが、デーブは首をひねるばかり。
「もうデーブには聞かない」「そのうち腹立ってきます」とオグラはおかんむりだった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト