中国・済南で行われている女子サッカー五輪アジア最終予選で、日本のなでしこは第2戦の韓国戦で温存していたW杯メンバーを先発から投入して2―1で下したが、やっと勝てたといった試合だった。
佐々木則夫監督は「スキルコンディションは最悪でしたね」と渋い顔で、主将の澤穂希選手も「久しぶりにしんどい試合だった。ミスも多かった」と反省しきり。
ところが、その最悪のコンディションをもたらした一因は、連夜、選手たちを襲う「ピンポ~ン」のようだ。
「監視カメラあります」の張り紙で対抗
丸山桂里奈選手が自身のブログで打ち明けたところによると、「寝静まったころ合いをみて、宿舎になっているホテルの部屋でピンポ~ン。扉を開けると誰もいない状態が連日続いている」という。
コメンテーターの石原良純(タレント)は「試合を見たが、本当に調子が悪そうだった。笑ってはいられないですよ。アウエーではこういうことってあるんですかね。ピンポ~ンの電源を切ったりできないんですか」
意図的な嫌がらせには違いないが、誰がやっているのか真相は不明という。苦肉の策として、扉に「監視カメラあります」と張り紙をしているというが、効き目があるのかどうか。
現地では「日本に勝ったら凄い賞金」の噂
開催国・中国は試合に勝てば選手に20万元(240万円)、予選を突破すればさらに20万元のボーナスとスポンサーから協賛金100万元(1200万円)の賞金が出るという。司会の羽鳥慎一が現地の澤主将と話した際に、澤がこんなことを言っていたという。
「(現地では)日本に勝ったらすごいおカネがもらえるという話が伝わっている。そんなことは絶対にさせませんよ」
9月5日(2011年)は強豪オーストラリアとの対戦で大きなヤマ場を迎える。中2日置いて8日には北朝鮮、11日には中国と対戦する。
何が起きるか分からないアウエーでの対戦だが、青木理(元共同通信記者)は「W杯で1位になったのだから色んなことをやられてもしょうがない。がんばって世界一の余裕で突破してほしい」という。