「なでしこ」に続いて降って湧いたのは、どじょうブームだった。フジテレビ「新報道2001」の調査では、野田内閣は70%超の高支持率をたたき出したそうな。
とくダネ!のコメンテイター陣も、それが慣例とはいえ、総じて期待のコメントを口にしている。小倉智昭キャスターは今朝(2011年9月5日)、「とにかくスタートする前からアレコレ言ったり、足を引っ張るのはやめたほうがいい。手腕を発揮してもらって、それを見て言いたいことを言うようにしないと――」と、揚げ足取りに走りがちな視聴者、マスコミを戒めた。そんなオグラの訓示が番組、国民全体に浸透したかのようである。
「案外支持率高くなるはず」とV字回復予想
それにしても、菅政権の支持率低迷、民主党自体も人気尻すぼみななかで、地味な野田内閣がここまでの「V字回復」を遂げるとは誰が予想していただろうか。いや、誰あろう、オグラは予想していたのだ。
オグラは、野田のどじょう演説を見て、「野田さんは案外、最初から高い支持率になるかもわからないね」といった、どっちに転んでもいいような言い方で、この事態を「予言」していたのだった。
そして今回は賢明なことに、「ボクはこの番組で野田内閣は最初から高支持率になる、と言ったんですが、どうやらその通りになりましたね」などと、ひけらかすことはしなかった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト