和歌山・那智勝浦「町長の妻と長女」濁流に飲み込んだ台風12号

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   台風12号による大雨被害は、「JNNのまとめでは、今日(2011年9月5日)までに死亡が27人、行方不明が55人となっています」と司会のみのもんたが伝える。台風の被害としては、死者・行方不明者98人を出した2004年の台風23号以来最悪で、被害の全容がつかめていないため、まだまだ拡大しそうだ。

東京の1年分雨量の1.2倍

   奈良県上北山村では8月30日の降りはじめからの雨量が1800ミリを超え、「これは東京に1年間で降る雨の1.2倍の量で、それがわずか数日間で降るという紀伊半島を中心に記録的な大豪雨となりました」(みの)

   奥平邦彦リポーターが和歌山県那智勝浦町から現地の状況を伝える。JR紀勢線の那智川橋梁(長さ約40メートル)の橋桁が流され、江川橋梁(同約16メートル)も橋脚が崩れている。寺本眞一町長の妻と長女が濁流に巻き込まれたとみられ、行方不明になっている。

   奥平「娘さんは近く結婚予定で、4日は結納のはずでした」

避難勧告や避難指示に遅れ

   みの「奈良県の十津川村では、避難勧告や避難指示がなかなか出なかったと言われています。その理由は、こんなにも大雨が降るとは想定しなかったということのようですが、想定外ではすまされない」

   コメンテーターの池田健三郎(経済評論家)は「自然災害では想定外というのは許されない。しかも、今回の台風は早い段階から超大型であるということが分かっていたはず。それなりの備えはできたはず」と言う。

   気象予報士の森朗によれば、「台風12号はゆっくりと北上しながら東日本に向かっています。今後は関東や東北に向かうことも予想され、すぐ後ろには13号が控えており、北海道直撃も考えられます」という。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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