6本のレギュラー番組を抱えていた島田紳助の引退で民放各局は大慌てだったが、代役・後釜の手当はほぼついたようだ。すでにテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」(火曜よる8時54分)はタレントの今田耕司を代役に8月30日(2011年)を放送、9月6日、13日の放送分も今田で収録が終わっている。今田は04年に島田が暴力事件で謹慎したときも代役をつとめていて、もう一人の司会である石坂浩二との呼吸もいい。視聴者の反応、スポンサーの評価を見極めて、そのまま後任になる可能性が出てきている。
日本テレビ系の「行列のできる法律相談所」(日曜よる10時)は、やはり代理司会の経験のある準レギュラーの東野幸治が9月4日放送分の代役をつとめ、以後は未定だが、しばらくは東野で続けると見られる。「人生が変わる1分間の深イイ話」(月曜よる9時)はもともと実質的な進行はフリーアナの羽鳥慎一が担当していて、紳助はスペシャルコメンテーター。羽鳥の出番を増やすことで継続は十分可能だ。
代役でしのぎ「来春打ち切り」か
大変なのはフジテレビ系「クイズ!ヘキサゴン」(水曜よる7時)。紳助ファミリーでもっていたような番組だから、後任に誰を持って来ても座りが悪い。制作サイドも「ヘキサゴンファミリーで回していく」としており、レギュラーのお笑いコンビの「FUJIWARA」「品川庄司」、ラサール石井らが穴埋めしていくことになりそうだ。
冠の付いた「紳助社長のプロディース大作戦!」(TBS系火曜よる7時)は打ち切りも検討されたが、タレントの陣内智則で継続する方向で検討中という。番組名は当然変更になるが、まだ決まっていない。ABC朝日放送の「クイズ!紳助くん」(月曜11時17分)は打ち切りが決定。後番組には吉本興業の後輩「雨上がり決死隊」の起用が有力だ。
「番組スポンサーは紳助なみの大物を後釜にすえるよう求めてくるが、秋の改編というタイミングでは予定はびっしり埋まってしまっている。来年春の改編まで『代役』で続けていくしかないでしょうね。そのときに、なくなる番組もいくつか出るでしょう」(在京キー局プロデューサー)
今田が代役をつとめた30日の「なんでも鑑定団」は、紳助の時に比べて視聴率で上回った。(テレビウォッチ編集部)