野田新首相の組閣は昨夜(2011年9月1日)、内閣の要である官房長官が決まったことで一気に進んだ。「朝の顔」コーナーで組閣の舞台裏を探った。
いったんは「保留」
司会のみのもんたが取り上げたのは官房長官人事で、「ノーサイド、全員野球と言っていた野田さんが誰を指名するかに関心が集まっていた」と言う。岡田克也前幹事長が固辞したことについて、コメンテーターの吉川美代子(TBS解説委員)は「岡田さんは原理原則を重んじる人。内閣が替わるのだから、内閣のスポークスマンも代わるべきだと考えたのでしょう」と話すのだが、幹事長は内閣のスポークスマンじゃないよね。
最終的には前官房長官代理の藤村修となった。野田は衆院議員会館に藤村を呼び、カレーを食べながら「もう、最後はあなたしかいない」と口説いたという。藤村は「考えさせてほしい」といったんは保留したが、夕方になって受け入れる考えを伝えた。藤村は「いろいろな方に打診していたことは知っていた。困った時の藤村頼みだと考えて受諾することにした」と周囲に語っているという。
閣僚経験ないが野田首相の一番の仲良し
藤村は野田とは同期の当選で、側近というより一番の仲良しだ。
みの「ちょっと意外な人事だった。藤村氏は温厚な性格で、党内にも敵が少ないとされているから適役かもしれない。グループ内にも官房長官だとの声が早くからあったようです。
ただ、閣僚経験がなくてタイプも地味。小沢対反小沢という構造が今でも残る民主党をまとめるのは、一筋縄ではいかないのでは」
与良正男(毎日新聞論説委員)「その実力は未知数。だからこそ、むしろ面白いかもしれない」
あらら、党内をまとめるのは幹事長の仕事で官房長官ではない。今週は人事予想で外しっぱなしの「朝ズバッ!」、いまだに混乱しているようだ。